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Stellar Regions - John Coltrane

自分がつくりだせるものに限りがあることに気づき、ほんとうに実感を持つというのは、やっぱりひどくつらいものなのだろうか。
Stellar Regions
僕という人間が一生のうちに読むことのできる本や聴くことのできる音楽や見ることのできる映画やセックスすることのできる女性や書くことのできる文章や見ることのできる夕焼けや演奏することのできる音楽や知ることのできる科学の進歩や造りだすことのできる精子に限界があるということに、気づいてはいるつもりだけれど、それにはなかなか実感がわかない。じぶんが死ぬってこと、そしてそこで大切な人と別れたりすることに実感がわかない、というごく私的なものとは違った、もっとこう、僕が死んだら世界が(つまり本が音楽が映画が女の子が夕焼けが科学がそして精子が!)消えてなくなることに対する、身をもんどりうつような悔しさ。きっと誰でも一度は持つであろうそんな感傷がこの人にもあったのかもしれないなあ、なんて勝手に思ってみたり、いやいや、もしかしたらそんなものすでに越えていたりしたんじゃねえの、なんてことも思ったりする。

・・・というふうに、ジャズというのは曲だったり演奏だったり以外のところについ目が言ってしまいがちの音楽なのだが、これなんでだろうね。