まずもってひどいジャケット。これがあのブルーノートだと言ったらなおさらだ。顔in顔。
実際その中身も、グラント・グリーンの静謐なイメージからはそりゃあもうかけ離れまくった、「これ誰?」みたいな一枚。そうかこういうのをレアグルーヴっていうんですね、なんて。ともかくすっかすかの疾走感がかっちょよい。
執拗な繰り返しがこれだけ癖になるのは、この疾走感とツボにはまったリズムのうねりのおかげです。
僕は褒めてるんだよ!大名盤なんだよ!
で、つぎに連想するのは、なぜかスクエアプッシャーだったりする。
トム・ジェキンスン*1はベース弾きで、しかもジャコパスを尊敬している*2って事はみんな知ってのとおりで、その音楽ってのは、エイフェックスとかそういう流れの中のひとつとしてだけじゃなく、フュージョンの新しい形として捉えられなくもいはず。そんなふうにうまく騙してやれば、ジャズ/フュージョン畑の人もこういう音楽を聴こうと思ったりしてくれるんだろうか。*3
そうなったら面白いのになあ。