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ノーカントリー

おつぎはコーエン兄弟.つい先日,中途半端に暇ができてしまった日のこと.なんと2年半ぶりくらいに映画館で映画を見ようと思い立ち,そこで選んだのがこの映画でした.クレヨンしんちゃん見ても良かったんだけどもね.さすがに久々に映画館で見るのがそれじゃかっこわるいかな〜なんて邪念が働いてこちらを見たのです.でも,結果的にこれを選んでよかった.


人を殺すということが生活の一部になってるような不条理極まりない男(だからもちろん罪悪感なんてないぜ)がおりまして,その男を追ったりその男に追われたりする,というのが大まかなあらすじになるのかな.
はじめは単純な逃亡劇としてドキドキハラハラ楽しんでいたわけですが,それがあっけない結末を迎えたあとになってようやく「なんか変だぞ」とか思い始めるハメになりました.

そうして結局何を考えたのかといえば,ギンギン*1に鋭い映像を使って映し出されるのは,すべて彼ら登場人物それぞれの持つ美学というか生き方というか価値観のようなものであるということ.この映画で描かれているのはそれらがどんなふうに出会いどんな結果を迎えたのかという,ただそれだけなんだということ,です.これはまさにその美学のための映画なんじゃないのか*2
だからこそこんな後味悪い展開だと感じながらもずっしりとした重い何かにねじ伏せられた気分になってしまうのかなあ.とか.


ラストシーンについてはまあ,ゆっくり噛みしめるように考えてみようかと思っています.

*1:こういう擬音を使うと頭悪そうに見えるね!

*2:そしてそれは監督兄弟の映画への美学という意味だって持ちうるのだと思っています