ユリシーズのおはなし - Ep.1 テレマコス

連載ものとかはちゃんと本家でやった方が続くということが分かったので、こちらも記載することにしました。
ジョイス「ユリシーズ」のあらすじとか諸々を纏めておいて、再読するときの助けにしようという企画。
第2挿話までしかできてないという、3日坊主にもなってない感じなのだけれどもこれからがんばるます。

というわけで、第1挿話:テレマコスから。

主な登場人物

スティーヴン・ディーダラス
マラカイ・マリガン
ヘインズ

あらすじ

1904年6月16日.マーテロ塔にて,マリガン(以下M)が髭を剃る場面から物語は始まる.Mは自分の動作をミサ聖祭になぞらえ,ひどく戯けている.Mとスティーヴン(以下S)の話題は,彼らの名前について,同居者ヘインズの奇癖について,など.
MはSの母親が死んだときのこと(母の臨終の際祈りを求められたが,信仰を失っていた彼はそれを断った:「肖像」を参照のこと)で彼を責める.Sはその臨終の場面を思い出し,思い悩む.
さらにMはSをからかう.SはMに苛立つ.Sの学生時代の回想.話題はふたたびSの母の死について,SはMに侮辱されたと言う.
ヘインズがMを呼び,話はそこで終わりになる.一人胸壁に残ったSは母の臨終を回想し苦悩する.
MがSを呼び,3人での朝食がはじまる.途中,ミルク売りの老婆からミルクを買う.朝食の話題は本日の予定について,Sのハムレット論について,など.
そして3人は塔を出発する.Mは「おどけイエスのバラッド」を歌ってフォーティフットの淵へ水泳に.Sとヘインズは喋りながら,やはり入り江へと歩く.話題はキリスト教についてなど.Sはキリスト教の異端者たちのことを空想する.
Sとヘインズが入り江に着くと,Mはそこにいた友人と喋っている.話題はMの弟のこと,共通の友人(?)のこと,など.
SはMに鍵と2ペンスを貸し,2人と12時半にバーで会う約束をする.Sは勤め先の学校へ向かう.

いろいろ,さまざま

スキーマにもあるとおり,全体として神学じみた記号が見え隠れする.
マリガンは始終多弁(歌いさえする)で不謹慎,その矛先はスティーヴンにも向かう.
スティーヴンはそんなマリガンに苛立つ.

マーテロ塔はどこにある?

ダブリンの南西10kmくらい.
現在はどうやらジョイスの博物館になってるみたい.
http://www.dun-laoghaire.com/dir/jjtower.html


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