ミンガスです。怒れる人チャールス・ミンガス。そしてミンガスといえば、やっぱりドルフィーとの競演盤なんだぜ!
- Peggy's Blue Skylight
- Orange Was the Color of Her Dress, Then Blue Silk
- Meditations on Integration
- Fables of Faubus
- So Long Eric
- Parkeriana
・・・という感じで、この時期のミンガス・ワークショップの代表曲がしっかり入っていてくれて嬉しい限りのこの1枚、じゃないや、2枚。一筋縄ではいかないひねくれたリズムを全員でつくり出している様は圧巻です。
僕の中での音楽のジャンルの一つとして「聴いててニヤニヤしてしまう音楽」ってのがあるんです。悟空が「オラすっげえわくわくしてきたぞ!! 」とか言ってるあの心境に似ていると個人的には思っているのですが、みなさんはどうですか?どうですかっていわれても困るよね。
でもって、僕にとってのそういったワクワクニヤニヤの筆頭に挙げられるのが、これなんです。2枚組みの全編にわたって僕は始終にやけっぱなしにされてしまうのです。たとえその直前にどんだけひどい心地をしていても、これを聴くいたとたん、にやけずにはいられない。聴くたびに「その発想はなかったわw」という発見があるのです。
あと、シリアスなはずなのに、やけに親しみがあるのもよい。ここでもリーダーであるミンガスを以上に目立っちゃってるドルフィーという人は、天才なんだけれど、その自分のリーダー作には、生真面目すぎて疲れちゃうような名盤が多いのです。いちばん好きな管楽器奏者だとかなり自信を持って言えるんですがそれでもちょっと聴く時を選ぶんですね。
そんな中ここでは、珍しくも、ちょっとヌけてる面を出しているように思えるわけです。ミンガスというその人の人間性によるものなのか何なのかは分からないのですが、ミンガス・ワークショップでのドルフィーに共通している雰囲気のような気もします。