それまでのサガシリーズの伊藤賢治から変わって浜渦正志。ロマサガからやりはじめたサガシリーズにそれほど思い入れはなかったのだけれど、それでもやはり違和感のようなものを感じたのは覚えている。サガフロ2の音楽。
いや、伊藤賢治でないことというより、ゲーム音楽として異質な感じがしたというほうがより正確かもしれない。はじめからおわりまで、ずっとずっと同じテーマ*1が流れているゲームなんて、ちょっとない。それが単調にならずにひとつの重要なモチーフとして緊張感を保ち続けられているゲームなんて、僕は他に出会ったことない。
それぞれの変奏からそれぞれの場面が鮮明に浮かび上がる。今だって、聴きながらもちょっと泣きだしそうだ。断滅を閃かないかとなんどもデュエルを繰り返すような、しょうもない*2ことをしてたのだって思い出したりする。ギュスターヴ!
単純なんだけども、すごく楽しい。
そういった思い入れがどうしても生まれてしまうゲーム音楽ってのは、やっぱり音楽としてちょっとだけとくべつなものなのかもしれない。
でもまあ、そうか。僕だってあの音楽この音楽を自分の人生のあの場面この場面に意識的にも無意識的にも当てはめていることを考えれば、そうかそうか、それほどとくべつじゃないってふうにも、言えちゃうのか。