苺ましまろ - ばらスィー

ここ最近他人に自信を持ってお勧めできる漫画といえば、「ハチワンダイバー」と「苺ましまろ」でしょうか。よく漫画を読んでるような人にとってはいまさらな感じもするのかもしれませんが、そのくらいのヌルさが僕の特徴だと開き直っていきましょう。
漫画と僕との関係*1を説明しようと思ったら僕の出生から説明しなおさなければならないのですが、ここでそんな大河ドラマを繰り広げるわけにもいきません。ともかく僕は本屋の漫画売り場に入るのが恥ずかしいタチで、優等生委員長的なメガネの女の子がエッチなことに拒否反応を示しながらも実は興味津々!みたいな感じの男の子だったのです。
いやこれほんと。今思いついたときに自分で自分を褒めたくなったくらい、どんぴしゃでそういう気持ちだったのです。僕自身が優等生委員長的メガネの女の子じゃないことが唯一の懸念材料です。
それが一人暮らしというものをはじめてから(といってもつい数年しか経っていないのですが)ヤング系の漫画誌をよく読むようになったということをことあるごとに実感するようになりました。そしてその影響からでしょうか、いつの間にか漫画を買うということにことに全く抵抗を感じなくなっていたのです。


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そこでこれですよ、恥じらいを持たなくなったことの究極の結果としての苺ましまろ。もはやクラシック。
まずまあ、ネットカフェにでも行って読んでみてください。ギャグが安定しだした3巻あたりがいいと思うのですがともかくいちど読んでみたらいいと思うのです。


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はい、読みましたか?

これ、ギャグマンガとして普通に面白いと思う僕の心はどこか毒されているのでしょうか。ネットカフェで5時間パックとか言って6時間寝てるようなセレブリティな人間だからこんなに面白いと思うのでしょうか。いやそうじゃない。
ネタじたいに破壊力があるわけじゃない。苺ましまろがぬるい日常を描くだけの凡百の漫画とブログ*2から群を抜いているそのわけは、ねえみんな、大きいお友達のみんな、「間(ま)」なんだよね!
ここまで保守的に「お笑い」の世界を成立させようとしている漫画、そしてそれを見事に成功させている漫画というのはちょっと見当たらないのです。「萌え」が片桐、「間」が小林ですね。ラーメンズにたとえると。よくわからんけど。中川家にたとえると「萌え」が礼二で間が「剛」ですね。もういいですね。

そういうわけで、最初に持っていたただのだらけた萌え漫画という印象をみごとみ覆し、僕の中で冒頭のような評価を得るに至った苺ましまろ。ネットカフェで手に取ったが最後、きっともうあなたは、購入せずにはいられなくなってしまうのです。

*1:「漫画」を先にするか「僕」を先にするかで5分悩むような人間だったようです、僕は。どうでもいいですね。

*2:このブログのことだよ!