漫画二題

最近読んだまんがの話をします。


まずはこれ。なんですけど。

変身のニュース (モーニング KC)

これについてはもうid:ichinicsさんとid:yoghurtさんが書いているから、もうこれ以上付け加えることもないのですが。

たとえば第一話「赤星くん」。「僕にだって欲望がある。ギラギラさ」というそのときの開放感。白くまぶしい壁の「オッパイボイーン」を消していた自分が無化されるあの瞬間。

たとえば第二話「水平線 JPG」。兄貴にすべて責任を押し付けたおくなって、そうしてしまって、そのあとにビール飲んでああうめえうめえと顔を崩してしまっている自己正当化の軽やかさ。そうだよ。

たとえば第三話「昼休み」。砂漠の工事現場でパラソルに眠る少女は僕のことなんか興味がなくて、だからってわけじゃないけど壁ブチ破って逃げちゃうよねっていうその感じ。

たとえば第四話「ダンくんの心配」。妹がいいんですよ、妹が大学生になって卒論終わんないって言って、それを受けて「ダン君 私 30になってしまった」。

たとえば第五話「銃」。ほんとうにこれ以上ない瞬間に矢がスコンと刺さる。そうしてまだけっきょく生き延びている諦念。

たとえば第六話「娘の計画」。盆栽部の友達がすげえかわいいのよ。これほんとにそうで、これほんとにそうなんですよ。かつすごいまともな子なんですよ。でもほんとうにまともだったのは、いったい、な?

たとえば第七話「成人ボム 夏の日」。僕の大好きなことばに「一生幸せになりたいなら、釣りをしなさい」というものがあって、たぶん彼は、そのうち釣りするよねっていう、そういう。

たとえば第八話「飛んだ車」。たぶんみなさんならわかってくれると思うんですがそりゃ近所の池にネッシーがいたわけだし、いたわけだし、それを認めてもらいたいとみんな思っているはずだったし。

たとえば第九話「紙村のさわやかな変体」。そういえばこれ「デボネア・ドライブ」っぽかったなあと今になって思ったんですが、車をホースで洗うシーンってやっぱりいいなあって思いましたし。

そんな感じなんです。


そうしてもうひとつ。これも女の子がかわいいねん。

午後のグレイ(1) (ヤンマガKCスペシャル)

いまいちばんかわいいヒロインやねん。宇宙人やねん。スクーターに乗ってる女の子好っきやねん。

市川春子のまんがなどもそうなんですけど、そういう宇宙人とかそういうものと、ふつうに交流できることを僕は僕のあとの世代に伝えたい。このブログだってそうやねん。かわいい宇宙人にこのブログを見つけられたいねん。

そんな感じなんです。