2023-01-31

前回の試みは失敗だったなと思う。線的に思い出していったって、なんだか薄い記憶しか甦ってこないものなのかもしれない。自分にとっての街の記憶というものがそのようなものだからなのか、たんに昔のことすぎて忘れてしまったからなのか。

ほかにも書きたいことはいろいろあったんですよ。千本通を南下していくと三条会商店街(昼間に行くことはあまりなかったけれど、夜に通ることが多かったせいか、ほかのアーケード街に比べても妙に好きだった)の出口のところでメインストリートが後院通に切り替わって大宮駅へ向かう、あの、京都のまんなかあたりのわりに突然のナナメが生じるのが好きだった話とかもしたかった。円町あたりでバイトをしていたその帰りによく寄った円町のココイチだとか、同志社の真ん前の天一、市役所裏だっけ? あのへんの王将が……いや、また飯の話だなこれは。丸太町駅も外せなくって、メトロはよく行った(一度ではあるが出演側になったこともある)し、あそこの3階だっけ、深夜遅くまでやってるカフェがあって重宝していた話とか。『ユリシーズ』を読んだ時間の6割くらいはあそこだったのではないか。深夜までやってる喫茶店といえば、東大路下ったところにもよく名前聞くところがあった、あれなんだっけ、生八つ橋のお店が近くにあったような……。自転車で三条や四条まで下るとき、丸太町以南は寺町通を行くのが走りやすかったこととか(三月書房は閉店してしまったんだっけ)。翻って、デルタあたりの話は……ないわけではないけどなんかちょっと痛々しいのが多いからまあいいや……そこから北上するにあたって、川端通側はなんか通りづらいけど加茂街道のほうは眺めがいいイメージがなぜかある。川端通側には警察署があったよなたしか。鞄をなくして見つかってあそこに取りに行った覚えがあるようなないような。どんどん北に行って植物園とかもありかもしれないが深夜の深泥池がいい雰囲気みたいなのの特筆性が高いとか。南のほうだと桂あたりと自転車で往復する機会は何度もあり、桂川をどこで渡るかといえば広隆寺へと抜けるところを通ることがいちばん多かった気がする。気分的な問題だろうか。丸太町通がずっとまっすぐ通っていて気持ちがよかったんだっけか。とかとか、とかとか。