2023-02-07

今期のトライガンの新作アニメがおもしろくて、なんでかってえとおもにOrangeの作ってるCGの動き、とくに表情がめっちゃええんよって話なんだけど、それとはまたべつに、おおまかかな設定を引き継ぎつつも細かいところのちがう話、だってミリィがいないんだぞそれ細かいのか? というそんな話を運んでいる様子にも、それでもなかなかええやん……みたいな気持ちを持っているのもあり、いやもうちょっというと、たしかにわりと漫画の後半、かなり暗いというか、内省的な話ではあるってのはあって、それが今回のアニメではわりとはじめから前に出てるんだよな*1、で、しかし、それでも、漫画のほうだとその暗い後半であっても随所のくすぐりを忘れないのは当時の少年画報社的!いや連載開始は徳間書店の雑誌か、そういうらしさもあって好きなところだったのが今回のアニメだと普通にずっと暗いな、大丈夫か?もっとこう、それでも明るさみたいなのがあるのもやっぱりいいところなんだよな……いやなんの話だっけ、そう、細かいところの違う話を運んでる関係で、そういやしかし漫画のほうをわりと長いこと読み返してねえと思い、せっかくなんで異同を確認しようと思って電子書籍でひととおり買って仕事の合間に読んでみると、異同はともかくやっぱめっちゃおもろいなこの漫画ってなり、白状すればさっき言ったくすぐりの話もじつはそこから遡及的に記述したものなのですが、そう、おもしろくて、許す許さないとか善悪どうこう以前におれらは互いのこと知らなさすぎるよなとか、「身内」の広さの感覚とか、それはヴァッシュの強さあってこそのものでもあるからして、だからむしろ共感するならウルフウッドだよな……いやウルフウッドも大概だろ……あとやっぱバトルどうなってるかいまいち理解できないな……ええと、ともかくその人間観みたいなのを考えていたときに、ちょうどナウシカについて思いをめぐらす機会があり*2、うわ!どっちも徳間書店やんけ! そしてそうか、この二つには通底するところあるよな、そう、いまさら気がついたのかよって話で、ナウシカに対しても共感するってのとはちょっと違うやないですか、いやそこではないな、その点は置いても、そういう「身内」の広さの感覚、いやそれで済ませちゃいけないんだが、とか、理想は持ちつつ暗部をあわせもつ様子とか、「うるせえよ!」みたいなところとか躊躇とか、うーん……もうちょっといい表現があるはずなんだけど……まあいいや、通底してるとこあるよな、してて、みんなもしかして知ってた? 知ってたか……ぼくはやっと気がつきましたが……でもそう、この通底していると思しき人間観みたいなのに影響受けてるところ、いまあらためて考えてみてもめちゃくちゃデカいやんけと思いました。

*1:このへんを参照されたい。

*2:具体的にはこれ