昨年11月の文フリ東京にて頒布されたねじれ双角錐群の第七短編集『故障かなと思ったら』のKindle版が刊行されましたのでご報告申し上げます。
わたし自身の当時の告知記事はこちら。各編の感想もあります。
公式の告知ページはこちら。
あとなにか付け加えることあるかな……告知記事では自分の書いたやつについてとくになんにも書かなかったのですが、相も変わらず父子の話で、括弧書きの挿入節でなんかできんかなと思ってやった話で、あとはやっぱ(最近もよく書いてるとおり)因果とかめんどくさいなという気持ちがあっただろうか。当時のメモをちょっと見てみたんだけど、「○○を元ネタにしたい」「○○みたいな文体にしたい」みたいな毎回書くだけ書いてるのしか残ってねえから参考にならんなこれ。文体はともかくモチーフの元ネタはわかりやすすぎる。「小ネタをまぶしたい」として出せなかった小ネタの残骸も羅列してあるんだけどそれは内緒です。
印象としては、構造に完全に当てはめることでよくもわるくもまとまりがつくれてしまった一昨年のものよりはひたすら発散したその前年のやつに近いかもしれない。ただ、あれよりは多少うまくいってしまえたか。うまくいってもしかたがないというか自分のなかで既知の理路に頼りすぎた気がしてしまうんだけど、読んでもらうにあたってはそのほうがいいよな。そのほうがいいと思いますので、おすすめです。