「鏖戦」ひとり読書会にむけて

周知のとおりかなりイメージしづらい描写ばかりではあるんだけど、読者として「だんだんわかってくる」こと自体がテーマともかかわってくるので……という言い訳のもと、(ベア=酒井の共作というとらえかたで)今後気が向いたときにでもだらだら読んでみたい。

で、準備の準備として、空行区切りを基準にブロックをリストアップしておく(ページ番号はこのたびの単行本から)。これらのブロックごとに焦点化されたキャラクターがおおむね固定されているため、それについても。

  1. p.7:漢王朝の時代……
  2. p.7:人類はそれを〈メドゥーサ〉と呼んだ。……
  3. p.10:いちばん幅のある莢【さや】に乗り……
  4. p.13:妖精態のプルーフラックスは……
  5. p.16:蔵識嚢【ぞうしきのう】は何本もの……
    • 阿頼厨。蔵識嚢とのやりとり
  6. p.20:プルーフラックスはクリーヴォに惹かれたが……
  7. p.23:施禰倶支【せねくし】には近くに人種【にんしゅ】が……
    • 阿頼厨
  8. p.25:彼女は言語のただなかに浮かび……
  9. p.26:破摧籠手【グラヴ】を装着したプルーフラックスは……
  10. p.29:阿頼厨【あらいず】は機械を見つめ……
    • 阿頼厨。人形たちとのやりとり
  11. p.32:はてしない軌道のダンス。……
  12. p.34:種子船【しゅうじせん】は防御膜に包まれ……
    • 阿頼厨
  13. p.36:暗闇の中での待機。……
    • 戦闘シーン。プルーフラックス/阿頼厨が交互に焦点化されている
  14. p.42:戦いは終わった。……
    • ここでいっきに時間が飛ぶ。阿頼厨
  15. p.43:彼女はこれまでの全人生を……
  16. p.47:戦いの記憶はなまなましく……
    • プルーフラックス。以降、プルーフラックス(オリジナル)のパートにおいてダーシに続く発話はふたりのプルーフラックスの台詞(のようなもの)
  17. p.49:プルーフラックスの慎重は二メートル半。……
    • プルーフラックス(オリジナル)。〈マンデイト〉にある伝記テープの情報として。以降のプルーフラックス(オリジナル)のパートも同様
  18. p.52:阿頼厨は自分がますます無明【むみょう】に……
    • 阿頼厨
  19. p.54:——彼女、愛した?……
  20. p.68:〈曼陀羅【まんでいと】〉に接続したとたん……
    • 阿頼厨。以降、阿頼厨パートにおいてダーシに続く発話は阿頼厨と変異体とのやりとり
  21. p.70:オリジナル・プルーフラックスの物語はつづく。……
    • おおむね戦闘シーン。プルーフラックス(オリジナル)
  22. p.81:阿頼厨【あらいず】は施禰倶支【せねくし】の記憶内で……
    • 阿頼厨
  23. p.83:インプラントは交換された。……
  24. p.97:阿頼厨【あらいず】は、自分が人形たちとともに……
    • 阿頼厨
  25. p.98:マーシオールへと帰投する途中……
  26. p.104:阿頼厨【あらいず】は身ぶるいした。……
    • 阿頼厨。蔵識嚢解放
  27. p.105:〈ママ〉が警報を発し、〈マンデイト〉との……
    • プルーフラックスたちふたり(区別されない)。「天使」登場
  28. p.107:〈マンデイト〉は冷たい漆黒【しっこく】の空間の……
    • 特定のキャラクターに焦点化されていない。太字部分あり。プルーフラックス最後の詩

p.7から開始、p.108で終了。場面が大きく変わるのは14および28。2〜13を「第1部」、14〜27を「第2部」、ラストの28のみを「第3部」と便宜的に称することにすれば、第1部は視点切り替えの頻度が高く(分量としては1/3だが視点の切り替え数基準では半分使ってる)、最後の戦闘シーンでまとまる。第2部はオリジナルのプルーフラックスの記録がメインでたまに阿頼厨、みたいな感じ。