芸術をカテゴライズすることについて 批評とジャンルの哲学作者:銭清弘慶應義塾大学出版会Amazon とりあえず目次は下記。 第1章:批評とは鑑賞のガイドである 第2章:鑑賞とは単なる好き嫌いではない 第3章:鑑賞とは卓越性の測定である 第4章:鑑賞はカテゴ…
それなりに擦れてきたつもりではいたけれど、はてなダイアリー時代からの付き合いがあり、いまだに年に数度はやりとりのあった同年代の友人の訃報となると、さすがにこたえるものがある。id:Geheimagentの話です。いまどきIDコールという時代でもないけれど…
ポケモンレジェンズゼットエー(デウロがかわいい)(メガシャンデラが好き)をやっているさなかではありますが、遊星歯車機関のnoteに「捜査が『わたし』をつくりかえる:Disco Elysiumにおけるプレイスタイルとナラティブ」という記事を書きました。 note.…
告知だ! 来たる11月23日(日)に開催される文学フリマ東京41に、ねじれ双角錐群の新刊が出ます。ブースは南1-2ホール、O-09。 今回は「季刊」という扱い。初の季刊。初の季刊ってなんか変だな。「エッセイについての小説」と銘打った特集の前後に小説とエッ…
「ビデオゲームの異常な乱数、または私は如何にして心配するのを止めて歪んだダイスを愛するようになったか」という記事を書きました。 note.com 『実験する小説たち』のゲーム版をというかもリバーさんの企画に乗らせてもろて、そのプロトタイプとしてのWeb…
また20年後くらいに、アポカリプスホテルをみんなで観たいね
承前。 murashit.hateblo.jp 引き続き第2部と第3部について。 第2部:キーワード編 第2部はトピックごとの数ページでの解説。どうしても気になったのは、五十音順にフラットに並んでいるだけの構成であること。もちろん、各キーワードを(数ページというかな…
いままさに読んでいるところ。全体としては「理論編」「キーワード編」「ブックガイド編」の3部構成。ここではとりあえず最初の「理論編」を読みながら思ったことなどをメモしておく。 クリティカル・ワード ゲームスタディーズ 遊びから文化と社会を考える…
You're your own man. I'm Big Boss, and you are too... No... He's the two of us. Together. ようやく本題にとりかかることにしました。前から言ってるとおりコチャイ「きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする」そのものの話を(ようや…
「きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする」について考えたいと思っていて、そのための準備シリーズ第2弾1。今回は以下の論文について。 大岩 雄典. 2020. “物語に「外」などない:ヴィデオゲームの不自然な物語論.” LOOP映像メディア学 1…
さいきん「きみはメタルギアソリッドⅤ:ファントムペインをプレイする」について考えたいと思っていて、そのための準備として、以下の論文について。 Carlson, Matthew, and Logan Taylor. 2019. “Me and My Avatar: Player-Character as Fictional Proxy.” …
告知だ! 例年どおり……というわけでは実はなく、前回は書けなくて、かついつもは秋の文フリだったのが半年持ち越して春になったわけですが、今週末5月11日に迫った文学フリマ東京401、A-61(南1-2ホール)にて、ねじれ双角錐群の第9小説誌が出ます。 タイト…
読んだ。 ゲーム音楽はどこから来たのか――ゲームサウンドの歴史と構造 (ele-king books) (ele-king books, エレキングブックス)作者:田中 “hally” 治久PヴァインAmazon 現代のビデオゲームにサウンドがともなうのは当たり前のことのようにおもえる。けれど、…
以下を読みつつ改めて感じた、「趣味として、アカデミックな資源、とくに論文としてものされたそれらをある程度活かしつつ(すくなくとも活かそうとしつつ)ものを考える」ことに際するさいきんの悩みについて書きます。 哲学の論文をタダで読もう:趣味とし…
以下を読んでた。 Geerts, F.L. (2017). Saving the Game is Shaping the Game: Defining and Understanding the Save Mechanic [Master's Thesis, Utrecht University]. UU Theses Repository. https://studenttheses.uu.nl/handle/20.500.12932/26038 著者…
清塚『絵画の哲学:絵とは何か、絵を見る経験とは何なのか』読んだ。 絵画の哲学: 絵とは何か、絵を見る経験とは何なのか作者:清塚 邦彦勁草書房Amazon いわゆる「描写の哲学」における描写の本性、すなわち「絵や写真、動画などにおいて、なにかが描かれて…
くじらいさんの以下の記事を読んで考えたことを書きます。 hanfpen.hatenablog.com いきなりですが、本記事では以下を前提とします。まあまあ強めの仮定ではあるけれど、いったん飲み込んでください。 フィクション作品を鑑賞しているとき、われわれはそこか…
『セザンヌの犬』についてなにか書いておきたいと思っていて、とはいえ(いつもどおり)どうもまとまらないので、とりとめなく置いておく。 セザンヌの犬 (いぬのせなか座叢書, 7)作者:古谷利裕いぬのせなか座Amazon (そのほかの認めかたもあろうが、すくな…
直近では『逆コーラップス』をやっています1。……ということとはまったく関係がなく、今日は最近読んだ本の話をする。青田『環境を批評する』とサンド『東京ヴァナキュラー』について。 環境を批評する: 英米系環境美学の展開作者:青田麻未春風社Amazon 『環…
ずっとエルデンリングのDLCをやっていて、ようやく飽き、ほかのことをする気になってきました。ほかのことをするなかで、エルデンリングをやっていたせいで見逃していた『REPLAYING JAPAN』Vol.6の倉根「ビデオゲームのストーリーは非整合的なのか」がおもし…
そうだな、たしかにあいつは、おれと同じ褪せ人だった。エビが好きなやつに悪人はいねえ。おれはそう思ってる……思ってはいるが、やっぱりものごとには例外ってものがあるんだろうな。……いや……そうだな、悪いやつだというのも違うかもしれねえ。けどやっぱり…
告知だ! ストフィク増刊留年百合アンソロジーにお話を載せてもらいました。今週末(5月19日)に迫った文学フリマ東京38【き-55】またはBoothでの通販にて(といっても通販のほうは第一次予約分が完売しているのですが)。幌田先生による装画もいいし以下で…
以下の記事がおもしろかったので、乗っかって考えようとおもいました。「便利状態」との比較で「不便」が出てくるってアイデアはたしかにすぎるんだよな。 ゲームの「不便さが楽しい」を考える - ビデオゲームとイリンクスのほとり 読みましたか? 読んだね…
以前読んでおもしろかったグエンのべつの論文“Games and the Art of Agency”を読んだ1。Games: Agency as Artのもとになったもの。以下に内容をメモっておく(いつもどおり内容は保証しない)。 著者のグエンについては、たとえば下記で紹介されている。とい…
『マンゴー通り、ときどきさよなら』を読んだ。きっかけはこちらで紹介されている(いつも本や漫画の紹介がおもしろそうなんだよな)のを見たからで、前半あたりは「ほーん、移民が集まる街のようすを活写したやつっスね。はいはい」みたいなナメた態度でい…
読んだ。 人類の会話のための哲学: ローティと21世紀のプラグマティズム (nyx叢書, 008)作者:朱 喜哲よはく舎Amazon 読んだ動機は以下のとおり。 『プラグマティズムの歩き方』『真理・政治・道徳』といったミサックの本を読んできて1それらにある程度馴染み…
こないだのBG3感想日記に書いた「ソリッドで一見しては把握できないようなメカニクスが、実験と調査にたいしてたしかにこたえてくれる感覚」について、まとまらないながらもすこしだけ。 科学と工学 まず、これに類する感覚が述べられたブログの記事を読んだ…
以下の記事を読んで気になったことがあって、それについてちょっとだけ。 ユニコーンオーバーロードのバトルシステムが素晴らしかったのでそのヤバさを説く|だらねこ 同記事では『ユニコーンオーバーロード』について、アトラスの山本氏の発言を引きつつ「…
自分のやっているビデオゲームの話を読みたくなって、ときにはRedditなどでおこなわれている雑談を眺めたりすることもあるのだけれど1、そのなかで、英語圏のゲーマーがimmersionとかimmersiveという語を使っているのをしばしば目にしてきた。「このゲームへ…
「継続」の偉大さについて考えるわけですよ。「齢を重ねるごとに、なにかを続けていくことの困難さ、そしてそれに打ち克っての達成というものがつねにあることが身に沁みる」だなんてのは、なんのおもしろみもねえよく聞く話ではあるんですが、じっさいきっ…